保険診療紹介 -体幹 ワキガ・多汗症-

多汗症とは?

いわゆる「汗」はエクリン汗腺という全身どこにでもある汗腺から分泌され、そこからの発汗は主に体温調節に関係しています。多汗症とは体温調節に必要な量を超えて発汗があり、日常生活や職業上で障害を生じている状態です。
多汗症には全身の発汗が増加する全身性多汗症と、体の一部分の発汗が増加する局所性多汗症があります。局所性多汗症は手掌、足底、腋窩(ワキ)に発症することが多く、ストレスなどの精神的負荷により増強することが多いです。エクリン汗にはほとんど臭いがありませんので、アポクリン汗腺の分泌物がその原因と考えられているワキガのような臭いはありません。ただ、ワキガと多汗症を同時に発症している方もいます。

当院ではこれらのうち、腋窩に発症する局所性の多汗症の治療を行っています。
腋窩多汗症の治療は、ワキガ同様に手術療法により汗腺を減らす方法と、ボトックスをワキに注射をして汗の分泌を抑える方法があります。ボトックスは効果を有する期間は3~6ヶ月と限定的ですが、短時間で処置が行え、優れた効果が得られ、手術を受けた場合の術後の安静などが不要などの点から最近は本治療を受けられる方が増えてきています。

表情シワの治療などに使っているボトックスをワキに注射すると汗自体の生成が抑制されることと、汗を皮膚表面に押し出す時に作用する汗腺の筋上皮細胞の収縮が抑制されることによって汗の分泌が抑制されます。
その効果は注射後3~10日頃から実感できるようになります。また、持続期間は個人差がありますが3~6ヶ月ぐらいが多いようです。本来、筋肉の動きを制限する作用を持つボトックスですが、ワキに使用している量では腕を動かしたりする筋肉の働きを制限することはありません。ただし、この治療は保険適応にはならず、自費診療となります。

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ワキ多汗症ボトックス治療の実際

まず、注射予定範囲をマーキングします。おおむねワキ毛の生えている部分より少し広めの範囲になります。そしてまんべんなくワキに対してボトックスを注入していきます。細い針を使って注射しますので、痛みの程度は耐えうる範囲内ですが、気になる方には事前に麻酔クリームを使用することで痛みを和らげることも出来ます。

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ワキ多汗症ボトックスの治療経過

ボトックスが作用するには早くて3日くらい、だいたい10日くらいで安定して作用します。
注射するため、ワキやその周辺に5~7日ほど内出血が生じることもあるかもしれませんが、ほとんど内出血を生じない場合の方が多いです。
効果は約3~6ヶ月です。治療効果が落ちてくると少しずつ汗の分泌を感じるようになるでしょう。

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ワキ多汗症ボトックスの利点・欠点

ワキ多汗症に対して制汗剤やイオントフォレーシスなどの治療にて望むような結果が得られなかった方にも有効な場合が多いです。また手術に比べると術後の安静が不要、キズ跡が残らないという利点もあります。よって、治療当日からお風呂に入ったり、運動をしたりすることが出来ます。ただし、欠点としては作用する期間はある程度決まっているということです。個人差はありますが、一般的には3~6ヶ月程度有効です。そのため、春〜夏にボトックス注射を受け、汗ばむ季節を過ごされる方が多いようです。

腋臭症(ワキガ)のニオイについては、ボトックスにてはそれほど改善いたしません。それは、ワキガはアポクリン腺という汗腺が原因であり、この働きはボトックスで抑えることができないからです。

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ワキ多汗症に対する手術療法

腋臭症手術の1つである、組織剪除法によりワキの臭いだけでなく多汗症の治療も可能です。ただ、手術の方法によって、その効果はとても有効なこともありますが、そうでない場合もあります。また、術後の安静が必要であったり、何らかのキズ跡が残ったりすることが避けられないこともあるため、当院では手術は積極的には行っていません。まずはボトックス注射をお勧めしています。

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